こちらの記事では、
予想を超える面白さで爆発的なヒットを記録している韓国のエニウェイドラマ『イルタスキャンダル』のジャンルと人気の理由、最終回を迎えるにあたっての感想などをつらつらと載せています。
『イルタスキャンダル』を見れば韓国ドラマにハマるだろうと思えるほど面白かったので、、、とにかく書きなぐります。
『イルタスキャンダル』視聴率は右肩上がりで大ヒットを記録
韓国ドラマ『イルタスキャンダル』ですが、回を重ねるに面白くなるドラマで、初回放送の視聴率は約4%程度だったものの、
なんと第14話の視聴率は首都圏基準で自己最高視聴率である18.9%をたたき出し、全国基準では最高15.8%を記録しました。
また、5週連続で全チャンネルのうち同時間帯1位を占める爆発的なブームを巻き起こすほどの話題作となっています。
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そんな『イルタスキャンダル』ですが、ついに最終回が…。
複合ジャンル!?『イルタスキャンダル』が人気を博した理由
『イルタスキャンダル』の面白さと言えば様々な事が思いつくのですが、話題となった理由を大雑把に言えばジャンルが複合的で見応えが満載なところにあります。
『イルタスキャンダル』のジャンル
- イルタスキャンダル
- イルタロマンス
- イルタサスペンス
- イルタミステリー
- イルタスリラー
- イルタヒューマン
……と、イルタが言いたいだけではなく…、
『イルタスキャンダル』はあの名作『椿の花咲く頃』のように、心温まるロマンスと謎を呼ぶサスペンススリラーのジャンルが同時に味わえる超面白ミステリーロマンススリラードラマ。
ストーリー展開的には先程挙げたものを上から順に追っていくような感じで、後半はイルタ事件簿と言わんばかりにサスペンス要素に心をガッツリもっていかれますが、
最後は初期のようにドタバタスキャンダルなところやアットホームな雰囲気で締めくくってくれるだろうと予想してます。
1流数学講師チヨルのドタバタスキャンダルに笑いと感動を覚える
韓国ドラマ『イルタスキャンダル』はタイトルだけに1流スター講師のチェ・チヨルを巡るドタバタスキャンダルの展開が繰り広げられ笑いと興奮を誘っています。
ドラマ初期のスキャンダルと言えば、まず挙げられるのがチヨルの家に押しかけてきた女子高生とのパパラッチスキャンダル。
あとは、スキャンダルとまではいかないにしても、ジェウのスマホ盗難騒動や、
- 10年前にチヨルの教え子だった女子高生(スヒョン)が自殺し、その母親も亡くなってしまった悲しい事件
- “skyママ”に知られたヘイの個別指導問題
- 惣菜屋不買運動にまで発展した大炎上の不倫スキャンダル
- 守るためのチヨルの公開告白
などなど、様々なスキャンダルに登場人物たちは右往左往し、コミカルな展開では声が出るほど笑わせてもらい、シリアスな展開ではハラハラドキドキさせてくれます。
また、ヘンソンには海外在住の夫がいる“既婚者”という設定で世間に周知されていたため、
大炎上の不倫スキャンダルではすれ違う2人の関係にやきもきさせられるものの、チヨルが公の場での告白するシーンは感動を覚えます。
告白からのエンディングソングの流れがメチャクチャ良かった。
様々なスキャンダルの中で周りの助けもあり、徐々にロマンスへ移行していく過程が嬉しくてニヤニヤしてしまいます。
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ヘンソンとチヨルの初々しい甘くてほろ苦いロマンスに感情移入
『イルタスキャンダル』はスキャンダルだけではありません、笑いあり涙ありのコミカルロマンスが多彩に繰り広げられています。
ヘンソンとチヨル、大人の男女が甘くてほろ苦い初々しいロマンスを繰り広げるまでの展開はメチャクチャ最高です。
ヘンソンとチヨルの馴れ初めはジェウのスマホを巡る被害者と加害者から始まり、
- 保護者と塾講師
- 保護者と個別家庭教師
- テナント借主と貸主
と、少しずつ社会的な距離を縮めながら、
- 惣菜屋の窓ガラス破壊事件
- 不注意ヘンソンの水かけ騒動
- ヘンソンの酔っ払い抱擁事故
- ヘイの医大対策クラス落ち騒動
- 乙女座りのベルトスキャンダル
- 偶然のキャンプ交流
- フットバレーにて起きたボールで頭部強打からの手首捻挫事故
- 韓国の鍼灸院デート
- チヨルの酔っ払い介護XX
- 不倫スキャンダル
などなど、様々な出来事を乗り越えながら時間を共有した2人が段階を踏みながら心の距離を少しずつ近づいていく様子が丁寧に描かれていたからこそ、
視聴者の私たちは見ていく中で感情移入しやすくなっていたのではないかと思います。
2人のケミはとにかく最高すぎて何度笑ったことか……チヨルが乙女になったベルトアクシデントなんかは面白すぎて声出たし、
服を選んで投げ捨てるチヨルのシーンも面白すぎて何度も巻き戻して見てしまいましたよ…。
まだ見てない人は2人のケミを絶対に見届けてほしい!
「好きな人をつかまえたければ、胃袋をつかめ」という言葉がありますが、
1流数学講師のチェ・チヨルの胃袋はヘンソンの惣菜を通して見事に掴まれ、それと同時に心までも掴まれてしまったのです。
チヨルとヘンソンのラブシーンを見て照れた人は手を揚げてください! ハイ!
チヨルが心から求めていたものへの気付きに共感
チェ・チヨルですが、1流スターを意味する“イルタ講師”や、経済を動かす“1兆の男”と呼ばれ仕事としては大成功をおさめているものの、
過去のトラウマやストレスから眠れなかったり摂食障害を患っていたり、人生が退屈だと感じていました。
しかし、ヘンソンと出会ってからは食事が出来るようになって食べることの嬉しさや楽しさを知り、
食事中の小言に喜びを感じたり、携帯をのぞいては喜んだりため息をついたりと、人間の温かさに触れて自分の心に少しずつ変化が訪れ始めたのです。
大切な何かというのはそんな些細なことでもあって、大きな家に住むことや大金を手にすることだけではなく、
“家族の温かさ”というそんな些細な幸せこそが、チヨルが心から求めていた本当の幸せだと気付いていく過程も素晴らしかったです。
とはいえ、過去のトラウマがあったからかもしれないですが、講師という仕事をしているチヨルは元々は相手のために何かしたいと思える人間だったのでしょう。
後半からはチヨルの人間らしさが発揮されて周りの人間を喜ばすようになっていましたし、
昔の自分は普通じゃないと、前のようには戻らないと決心したチヨルが素敵でした。
当たり前の幸せの大切さや尊さに気付かせてくれるエピソード展開、さすが『海街チャチャチャ』の監督。
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青春ストーリーあり! ヘイ、ソンジェ、ゴヌの三角関係
ロマンスの見どころはチヨルとヘンソンだけじゃありません、子供たちの愛、友情もかなりの見どころポイント。
特に、ヘイを巡るソンジェとゴヌの三角関係は目が離せないほど面白く、途中からゴヌに好印象を抱く人も多かったはず。
階段から落ちそうだったヘイの背中を“足”で支えて助けるという今までで初めてのバージョンを披露したゴヌは、
出始めこそイヤなやつかもしれない雰囲気を漂わせながらも、実は情が深く、友情に対しても愛情に対しても真っ直ぐで男気がある素敵な男子高生。
- ヘイを足で助ける
- 横柄な態度でヘイに家庭教師させる
- ソンジェに対して宣戦布告
- さり気ないアピール
- ドストレートな公開告白
- 守るために起こした様々なケンカ
本当に高校生か!?と思えるほど大人な魅力を発揮しているゴヌ。
一方のソンジェも、ヘイを思いやる気持ちと常に側に居て支えようとしている心優しい男子高生で、ゴヌの登場によって前に進もうと決心。
ヘイを巡るゴヌとソンジェの三角関係でどっち派!?みたいな意見があったり、子供たちのラブロマンスもドラマを盛り上げてくれる素敵な展開で心温まります。
もちろん愛だけじゃないです。ぜひ恋敵同士の2人の関係にも注目してほしい。
また、その三角関係の気まずさを吹き飛ばすムードメーカーのダンジの存在も素敵で見逃せない。
三角関係と青春と言えば『DEAR.M』
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お受験ドラマに必須の身勝手な私教育ママたち
『イルタスキャンダル』で欠かせない存在の私教育ママたちもなかなかの曲者揃い。
とくに、チョ・スヒ(キム・ソニョン)とチャン・ソジン(チャン・ヨンナム)の教育ぶりは色んな意味で見応えあります。
スアの母親チョ・スヒの過保護と過剰な期待
パン・スア(カン・ナオン)のことを過保護なほどに信じて可愛がり、スアがチヨルを怪しいと言えば、母親のスヒは探偵までつける徹底ぶりを見せています。
しかし、子供がいくら親から可愛がってもらえたとしても、過剰な期待を押し付ける事でスアが苦しんで葛藤しているシーンは見ていて辛い気持ちになるほどで、
スアができる子だからこそ親は“過剰”な期待を子供に押し付け、無意識にそれに答えようとするスアがいたのでしょう。
信じて期待をかけるのは普通ですが、子供が苦しんでしまうほどの過剰な期待は重荷にるだけで苦しめてしまいますよね。
始めはスアがイヤな奴だと思っていたけど、過剰な期待を背負っていたスアはいつの間にか憎めない存在になってました。
ソンジェの母親ソジンの異常な執着心
そして、何より色んな意味で凄いのはソンジェの母親であるチャン・ソジン(チャン・ヨンナム)。
- 成績
- 学歴
- 家柄
全てが“トップ・ソジン”だったことが旧友との食事シーンで明らかになっていますが、子育てに関してはとにかく最悪。
子どもたちの受験に対しては異常なまでに執着をし、親という権力を振りかざした重圧をかけソンジェとヒジェを苦しめています。
また、引きこもりの長男イ・ヒジェ(キム・テジョン)の部屋から鉄球を見つけた際には、
ヒジェの事を疑い携帯に追跡アプリをダウンロードして監視したり、ソンジェには無理矢理受験を合格させようと裏取引きしたり……
子供の事を一切信用せず親の権力で子供を苦しめているのです。
話をしなかったヒジェもですが、話をしないようになるまで追い詰めた親にも問題があり、まるで自分のコンプレックスが教育に関係しているようにも見えます……。
私教育ママの過剰なまでの押し付けが子供を苦しめていることに早く気づいてほしい。
教育は大切だけど、ありのままを認めてあげることの大切さも理解してほしいですね。
何事もバランスが大事ですし、親子が素直に意見したり対話できる環境も重要ですね。
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『イルタスキャンダル』ミスリードを生んだ鉄球事件の犯人に驚愕
ドラマの後半では、都度都度描かれていた鉄球事件に焦点が当てられ、『イルタスキャンダル』から“イルタサスペンス”や“イルタスリラー”に変わっていきました。
今までのスキャンダル展開やロマンスが薄れてしまうほど強烈なインパクトがあり、
ミスリードに上手く誘導されてしまっていたので、犯人の正体を知った時には愕然としてしまうほどの衝撃。
犯人の表情の切り替えや目線目つき、役者さん演技上手すぎです。
また、最終回に差し掛かる前にヘイの実母が登場するというてんこ盛りのエピソードにも驚きもありましたね。
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『イルタスキャンダル』最終回を迎えるにあたっての感想
韓国ドラマ『イルタスキャンダル』ですが、『海街チャチャチャ』同様で15話くらいで大号泣させられる話が出るかもしれませんが、
ラストは笑えるドタバタスキャンダルやアットホームな雰囲気で最終回を迎えると個人的には思っています。
見どころモリモリてんこ盛りの今作、当初予想していた以上の面白さでオススメ度300%の大満足作品。
『還魂』ロスも見事に克服してくれる
1流ドラマでした。
様々な韓国ドラマを視聴していて新作なども見ているのですが、毎週2話放送されたあとに2話まとめて見る事が多かったものの、
『還魂』はもちろん、『イルタスキャンダル』は待ちきれず1話ごとにリアタイ視聴してしまうほどの面白ろ韓国ドラマで、同日配信してくれたNetflixに感謝感激です。
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『イルタスキャンダル』は目の前の小さな幸せを気付かせてくれる作品
『イルタスキャンダル』ではチヨルを中心に様々なスキャンダルが起きたものの、ヘンソンを中心に小さな喜びや温かさが共有されて幸せの連鎖が生まれていき、
ヘイが模試で全校1位になったことでヘンソンや親友のキム・ヨンジュ(イ・ボンリョン)は大喜びし、チヨルも大きくガッツポーズするほど喜びを共有するほど。
自分だけじゃない、人の喜びが自分の喜びに変わる幸せや、ナム家で行われる恒例のパーティーやジェウの趣向に合わせたチキンDAYなど、小さくても心温まる日常の素晴らしさが描かれていました。
過去からの悲しい出来事が連鎖して悲惨な事件が起きたものの、最終回のラストは当初のようにスキャンダルありきでアットホームな幸せを届けてくれるだろうと思っています。
- 目の前にある小さな幸せ
- 有るがままの姿を認めてあげる事の大切さ
- 身近にいる家族の温かさや愛と友情の素晴らしさ
などなど、当たり前だけど忘れがちな事に再度気付かせくれる素敵な作品で、
見ないと人生損するかも!?ってくらいなので、みんなで一緒に『イルタスキャンダル』を楽しみながら最後を見届けていきましょう。
以上、『イルタスキャンダル』の魅力についてや最終回を迎えるにあたっての感想でした。最後まで見ていただいてありがとうございます。